ブランド ライアーソフト
黄金の瞳を持つメアリ・クラリッサ・クリスティという少女が今作の主人公である。彼女は友人のシャーロット・ブロンデ(シャーリー)とアーシェリカ・ダレスと共に碩学を専攻していた。
共に学び、共に遊ぶ良き友人だった3人だが、ある日シャーリーの顔に影が刺すようになり、メアリが心配しているうちに、シャーリーは眠ったまま目が覚めなくなる。
シャーリーの目が覚めなくなる直前、メアリはこことは別の世界、「シャルノス」に迷い込み、そこで黄金瞳を狙う怪物から逃げていた。
その後、シャーロック・ホームズを名乗る男からシャーリーを救うための交渉を持ちかけられるが…
すいません、あらすじが長くなりました。
スチームパンクシリーズをプレイするのは初めてです。
目次
ポイント
ゲームパートは若干面倒ですが、慣れてくれば楽しいです。
スチームパンクあるあるらしいのですが、登場人物は実際にいる人の名前を使っております。
ただ、出てくる方は経歴が違ったり時代が違ったり…よく似た別人ですね。
このシリーズ自体に背景の深みがありますね。
上記の通りよく似た別人が出てきたり、蒸気機関の時代にありながら、近未来的なSF要素を兼ね備えています。
最高ですね。
メッセージ性が強い
桜井光先生は作品を通して伝えたいものが分かりやすいですね。このゲームも然りです。
明日に向かう苦しみ、人を拒絶する痛みなどを強く感じました。黒の剣呑は他を拒絶し、自分も痛みを伴うもので、更には怪物すら殺めたくないという優しい心の持ち主であるメアリーの印象をそのまま形にしたようなものです。
精神と肉体の感覚のリンク
このゲームのテーマでもあります。これが本当に上手いです…精神の世界と現実を行き来するこのゲームでこの表現は…なんというか、「狡い」ですよね。
真実を見透かす黄金瞳
どうやらスチームパンク通してのテーマのようです。異能の力に囚われず、本物を見分ける瞳、この瞳の正式な能力は考察しても謎…という話も聞きますが、抑えておきたい内容です。
劇場風
考えていることをナレーション風に話したり、会話と言うよりセリフと言った方が良いテキストがあったりと、劇を見ているように感じる部分も多くありました。劇を見ているようなのはライアーさんあるあるですが…
総評・感想
スチームパンクパンクは初めてでしたが、ライアーさんの中では胸を張って推せるシリーズかもしれません。スチームパンク以外の作品も好きなのですが…癖があるので。
スチームパンクという世界観が土台としてシナリオを支えていること、そして桜井光先生特有の強いメッセージ性があるのでとても厚い作品だと感じました。難解ですので、理解出来ているか、と聞かれると自信を持って「はい」とは答えられませんが…
インガノックが少し出てきたので、インガノックやってからこちらをプレイしても良いかもしれません。