こんこんちきな日記

名前に意味はありません。エロゲや本などの感想を書いていけたらいいなと思います。拙い文章で申し訳ありません。

宵待姫 感想

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ブランド ネル

 

大正時代が舞台のロリゲーです。

この時代背景はやっぱり良いですね〜和風と西洋が混在しており、どちらとも言えない不思議な雰囲気のあるところがまさに「日本」という感じがします。

 

目次

 

評価

・序盤は癒しゲーム

キャラが素直で可愛いです。中盤から乱れまくっておりますが…抜きゲーでもあるので、そういう部分もあるのでしょう。

 

・ラストが面白いです

ここまでしっかり作りこんであるとは思いませんでした。伏線も多く、回収もされているので期待して良いと思います。

 

・声優さんの演技に脱帽

迫力ありました。セリフの途中でクリックしてしまうと声を聴くことが出来ないので、このゲームはオートモードでプレイされることを推奨します。

 

 

感想・総評

抜きゲーということもありエッチシーンが多いです。オススメできるかどうかは、それが嫌じゃなければ、といったところです。シナリオ自体は平坦な部分が多いと感じましたが、このゲームはやっぱりキャラが良いですね。それぞれ個性があって、矜恃のようなものもあって、そこに声優さんの演技も加わって、上手く言えませんが、厚みがある、というのでしょうか。

私の好きな所は、なんだかんだ言ってエルが時雄を必要としているところです。

私はああいう一人でも生きていける、人の上に立つような女性がたった1人を愛するという話に本当に弱いです…

LOVE&DEAD 感想

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ブランド ライアーソフト

 

純愛、スプラッターパンデミック、何でもござれなホラー系(笑)ADVです。

主人公の選択肢によって世界規模で未来が変わるんですがどうなっているのですか?

 

目次

 

ポイント

エンディング多すぎて攻略必須ですね…あとプレイ時間ながすぎます。

 

評価

・意外と胸熱、感動するシーンも?

結構ありました。このライアーさんの安っぽいけど何故か刺さる展開がたまらなく好きです。

他が酷くてもこれだけで十分です。

 

・ネタゲームとしてはネタ控えめ

今作もアホにはアホなのですが、制作の頭のネジが外れているというだけで、笑わせようというネタは少なめでした。

…と言ってもネタに走ってる部分もありますが!

 

・登場人物が…

いつもライアーさん完全に善人というキャラを作らないんですよ。良いところも悪いところもある、そういう所も気に入っているのですが、今作は度を超えたクズ人間が多かったです。

 

・ブランドらしい側面

いつも通りアホなゲームがあったり、時勢ジョークが面白かったりするわけではありませんが、やっぱりライアーさんだと思う部分も多かったです。

流石に変わり種すぎるのですけれどね、これは…作りは普通のエロゲに近いですが、やることなすこと全部めちゃくちゃです。

 

総評

ライアーさんは癖があるので、人に勧められるゲームではありませんが、そのライアーさんの中でも変わっているゲームだと感じました。

ホラーといえばこれ!という展開を適当にぶち込んだようなゲームですので、なんの脈絡もなく唐突にホラー展開が始まります。正直意味がわかりません。

私としてはこういった適当な所も好きなので、大満足の1本でした。

 

妖刀事件 感想

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ブランド ライアーソフト

 

圧倒的低予算です。背景写真て…同人ゲームじゃないんですよ。

 目次

 

評価

・戦闘シーンが熱い!

特別凄まじい作りという訳ではありませんが、かなり楽しめました。妖刀を引き抜くシーン好きです。

・掘り下げが足りない

殺人者の心情や妖刀の設定が全くわかりません…シナリオを短くするためなのでしょうか。

 

感想・総評

ストーリー自体はつまらなくない、サスペンス要素はそこそこ熱いので嫌いではありませんが、良い作品かと言われると微妙なところです。

正直なところあまりオススメはしないかなぁ…と思います。

 

漆黒のシャルノス 感想

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ブランド ライアーソフト

黄金の瞳を持つメアリ・クラリッサ・クリスティという少女が今作の主人公である。彼女は友人のシャーロット・ブロンデ(シャーリー)とアーシェリカ・ダレスと共に碩学を専攻していた。

共に学び、共に遊ぶ良き友人だった3人だが、ある日シャーリーの顔に影が刺すようになり、メアリが心配しているうちに、シャーリーは眠ったまま目が覚めなくなる。

シャーリーの目が覚めなくなる直前、メアリはこことは別の世界、「シャルノス」に迷い込み、そこで黄金瞳を狙う怪物から逃げていた。

その後、シャーロック・ホームズを名乗る男からシャーリーを救うための交渉を持ちかけられるが…

 

すいません、あらすじが長くなりました。

スチームパンクシリーズをプレイするのは初めてです。

 

 目次

 

 

ポイント

ゲームパートは若干面倒ですが、慣れてくれば楽しいです。

スチームパンクあるあるらしいのですが、登場人物は実際にいる人の名前を使っております。

ただ、出てくる方は経歴が違ったり時代が違ったり…よく似た別人ですね。

 

スチームパンク

このシリーズ自体に背景の深みがありますね。

上記の通りよく似た別人が出てきたり、蒸気機関の時代にありながら、近未来的なSF要素を兼ね備えています。

最高ですね。

 

メッセージ性が強い

桜井光先生は作品を通して伝えたいものが分かりやすいですね。このゲームも然りです。

明日に向かう苦しみ、人を拒絶する痛みなどを強く感じました。黒の剣呑は他を拒絶し、自分も痛みを伴うもので、更には怪物すら殺めたくないという優しい心の持ち主であるメアリーの印象をそのまま形にしたようなものです。

 

精神と肉体の感覚のリンク

このゲームのテーマでもあります。これが本当に上手いです…精神の世界と現実を行き来するこのゲームでこの表現は…なんというか、「狡い」ですよね。

 

真実を見透かす黄金瞳

どうやらスチームパンク通してのテーマのようです。異能の力に囚われず、本物を見分ける瞳、この瞳の正式な能力は考察しても謎…という話も聞きますが、抑えておきたい内容です。

 

劇場風

考えていることをナレーション風に話したり、会話と言うよりセリフと言った方が良いテキストがあったりと、劇を見ているように感じる部分も多くありました。劇を見ているようなのはライアーさんあるあるですが…

 

総評・感想

スチームパンクパンクは初めてでしたが、ライアーさんの中では胸を張って推せるシリーズかもしれません。スチームパンク以外の作品も好きなのですが…癖があるので。

スチームパンクという世界観が土台としてシナリオを支えていること、そして桜井光先生特有の強いメッセージ性があるのでとても厚い作品だと感じました。難解ですので、理解出来ているか、と聞かれると自信を持って「はい」とは答えられませんが…

インガノックが少し出てきたので、インガノックやってからこちらをプレイしても良いかもしれません。

 

 

ALPHA-NIGHTHAWK&BETA-SIXDOUZE 感想

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アルファナイトフォークとベータシックスドゥーズの感想です。

ALPHAをやった時点でかなり期待値が高かったBETAですが、その期待を簡単に超えて、更にはALPHAの評価も底上げせざるを得ませんでした。

ブランド ライアーソフト

 

けーこちゃんが出てこないライアーは初プレイとなります。

 

注意

BETAを中心とした感想になってしまいました…ALPHAしかやられていなかったら申し訳ないです。

 

目次

 

ポイント

当然ALPHA→BETAへと話が進んでいく訳ですが、BETAをやった後もう一度ALPHAに戻らないとキャラの関係性を完全に把握することは困難だと思われます。

 

評価

・ALPHAで世界観を構築して、BETAで掘り下げる、核心に迫っていくつくりが圧巻です。

・OPが素敵です。進めていくとこの曲の良さがわかってくると共に、この曲の意味も理解できます。ラストはずるいです…

・BETAの主人公である箱根洋介は、ALPHAの夜鷹一蔵との対比、あとは夜鷹とミリヤ、二人の孫という部分がとてもとてもよく現れています。

・童話がベースのSFです。ALPHAはよだかの星、BETAは星の王子さまとなっております。

 

総評・感想

よく練られている上に、見せ場もしっかりと用意してある。

シナリオと原画を1人で担当されているだけあって内容と作画もよくマッチしている。BGMも素晴らしい、などなど非の打ち所の無い作品でした。

練り込んで練り込んで、至る所に伏線を貼ってあるので2週目をプレイしたい…そう思った時にもやりやすい長さだと思います。

ライアーらしさもマイルドですが、しっかり残してくださりました。本当にありがとうございます泣

感想としては、結局決別してそのままだった親友でしたが、孫の第では最後まで親友であり続けているという所が良かったです。

是非プレイしてみてください。

 

徒花異譚 感想

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ブランド ライアーソフト

発売元はアニプレックスです。

 

御伽噺の世界を行き来し、紙魚によって食べられ、読めなくなった所を修復していく。

決して実ることの無い物語、「徒花異譚」

 

フェアリーテイルシリーズでお馴染みの大石海原ペアですね。またライアーさんで出してくれるとは思っていませんでした。

 

目次

 

作画が独特

作品を見て、最初に思うことがこれだと思います。絢爛豪華な和風の作画ですね。

実際この作品は、はなさかじいさん、うらしまたろう、うりこひめ、ももたろう、といったように、日本の御伽噺を舞台にしています。

それぞれ春夏秋冬を代表する御伽噺で、現ルートでは、その季節によって変わる白姫の衣装にも注目です。

 

物語を書き換える能力

「墨」という代償が必要ですが、物語を書き換えることができます。

夢ルートと現ルートでは、それぞれ白姫の物語の感じ方によってどう書き換えるか変わってきます。

物語の結末を強引に変更するか、物語に寄り添い、辛いことを乗り越えた先の結末を描くのか。それによって、物語の白姫に与える影響が、衣に現れるのではないか、と思っています。

そしてこれ自体が、苦しい現実に向き合っていくか、夢の中に籠り続けるのかろという選択に繋がっていきます。

 

徒花荒らし

物語をぐちゃぐちゃな結末に変えてしまう徒花荒らし、その正体は、現実の世界で病に苦しむ白姫が一瞬でも思い描いてしまった物語の最悪な結末結末です。

少しずつ現実の感覚とリンクしている部分があるので、そういった所を探すのも面白いです。

 

感想・総評

良い作品でした。明確な欠点といえば、夢ルートが(えっ、これで良いの?)というまま進んでいき、ラストは感動するものの、夢ルート自体はあまり面白くなかったということでしょうか…作風的には仕方ないのですけれどね。実際夢ルートの違和感も、選択を間違えた結果のひとつなのですから。

その欠点も、作品に深みを与えており、全体を

通してみれば、やはり良い作品、深みのある作品であると感じました。

悪の教科書(同人) 感想

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ブランド さんだーぼると

社会批判ノベルってなんですか!?と思って手に取ったこの作品、フリーゲームでしたのでお手軽でした。

 

目次

 

 

この作品は、虐められていたり学校に馴染めていない「生徒」と「先生」出会い、「授業」を行うものです。

具体的に言うと解決策を授けます。そして、その先に日本を変えるという大きな目標を持って「先生」は行動しています。

 

・序盤は不気味な作品

虐められている生徒のところへ行って行った授業と言えば、「自殺するなんて無駄なので、相手を派手に殺せ」ということです…何なんですかね。致し方ないのですが。

こう聞くと先生が悪人のように感じますが、そうではありません。この作品の「悪」ということについては後ほど考察していきます。

 

・この作品の「悪」とは

結論から言うと、常識的ではない行動です。

社会に強く根付いてしまった良くも悪くもある常識、それに背く行為です。

しかし、それにより押しつぶさていれる人がいるのです。そういった人達を救うために戦う話です。

 

・思春期の行動力

やっぱり凄いですね。結果的に日本を変えるまでに至ったは、先生の力も大きいですが、思春期の少年少女が起こした行動のインパクトと、それを起こすだけの保身に走らない真っ直ぐな行動力が大きいです。

 

感想・総評

作りの珍しい、良い作品でした。

この作品での理想の日本が果たして上手くいくか分かりませんが、良い世の中だと私は思いました。

作品としては、先生ルートの最後がとても印象に残っています。愛を受けてこなかった自分に妻と子供が愛せるのか、などと思っておりましたが、狂うほど愛せていたじゃないですか…

葬式のシーン、救急車のシーンは鳥肌モノです。