先日、DLsite様のキャンペーン「ウィルプラス、10本買って1万円」で買った10作のうちの1作品です。メーカーはSincere、残念ながら既に解散してしまっているようです。
目次
一言感想
このゲームの感想を一言に纏めると「土台は良いけど、もう少し工夫が欲しかったゲーム」
良い点
一言感想のとおり、シナリオの土台…つまり設定と大まかな流れが素晴らしいです。受け入れられる筈のない主人公を全てを知りながらも受け入れるあたたかい家族…素敵ですよね。この設定とストーリーの流れで、最初にクリアした時は楽しめました。
他にはシンシアの成長を見るのが楽しかったり、瀬緒の信頼を勝ち取った時の嬉しさ、マリアの心の強さを垣間見ること、などなど心動かされることはこのゲームに多くありました、
悪い点
3つほど、ここは…と思った部分があります。演出、展開、システムです。
演出
これはCG、音楽、テキスト全てですね。盛り上がる部分にイマイチこれらがついていけてないのです。
展開
少し強引というか、至らないというか…キャラによって主人公とキャラの未来が変わるだけではなく、戦争の未来自体も変わってしまいます…
システム
このゲームは個別の話→共通の話という流れを繰り返して、終盤には個別の話になり、個別のエンディングを迎えるというもの。
せめてシンシアを選んでいったら他のキャラより治療の進行が早かったり、瀬緒を選んだら信頼を勝ち取るのが早かったりして欲しかった…1日中選んだ子に付きっきりなわけないだろうと言われたらそれまでなんですけどね。
総評(オススメ度)
あまりオススメしません。
かなり古いこともあり、キャラゲーとして買うには作画がイマイチです。シナリオに重点をおくならば、やはりあと一歩足りないという感じです。シナリオは短めなので負担にはなりにくいです。しかし、お話自体がつまらないというわけではないので、同じようなセールスの時には候補のひとつに入れてみるのもいいかもです。