FOLKLORE JAM （フォークロア･ジャム）感想

先日、DLsite様のキャンペーン「ウィルプラス、10本買って1万円」を見つけまして、10本のうちの1作として選んだこのゲーム。メーカーは「HERMIT」世界でいちばんNG(ダメ)な恋が有名です。もっと有名なのはこのゲームのシナリオライターである丸戸史明先生ですが…

さて、感想を書いていこうと思います。

目次

一言感想

このゲームの感想を一言に纏めると、「最高に楽しいミステリーノベル」

丸戸史明先生の作品は物語で感じて欲しいことをストレートに投げつけるのが上手いと私は思っています。この物語で感じられたことは「ドキドキ」でした。

良い点

都市伝説を解明していく中でのホラーな演出、キャラの絡み、伏線、それに関わる人々の思惑などこのゲームを作っている要素という要素が軒並みハイレベルです。

なかでも秀逸だと感じたのは謎と回答のバランスです。このゲームをプレイしていると不思議に思うことがよく起こるので、プレイヤーはそれの回答を求めて先へ進むことになります。この回答を半分与えて、もう半分を演出とスケールの大きさで濁しつつ、終盤に残りの半分の回答を渡して最後までプレイした時にこのゲームの全てが理解できる状態になります。

濁して先に進んでも全然違和感がないのですよね。むしろ与えられた回答に「ここは違和感をもつべきだったぞ」とさえ言われるような気持ちになるわけです。この流れが本当に楽しいです。

悪い点

掘り下げ足りない部分があるように感じてしまったことです。これも丸戸史明先生のゲームをやっていると感じることが多いように思います。

このゲームでは茂造について、古都の生い立ちについて、などなど。しかし、「想像にお任せします。」でも全然問題ない話だと思うのでそこまで気になりません。

総評(オススメ度)

オススメできます。絵が独特なので気にならない方は本当に楽しめると思います。ハイレベルな作品なので少し好みじゃなさそうだなっていう程度なら手を出してみるのも良いと思います。