平成最後と令和最初の歳を跨いで飾ったみんなご存知「ぬきたし」の感想です。
メーカーは「くるっぽ」
元はとのす製作所(同人)のはずです。くるっぽとしてはこれが処女作です。
いや〜流行りましたね。エロゲやらない弟からも「お前、ぬきたしはやらんの?」って聞かれたくらいでした…なんでも、ぬきたし2とファイアーエムブレムの新作の発売日が同じだったので、それで知ったとかなんとか。
まあ、余談は尽きないのでこの辺りにしておきます。
目次
一言感想
このゲームの感想を一言に纏めると「センスの塊」
このゲームからは、企画、設定、シナリオ、更にはメッセージの内容まで至る所から製作者のセンスを感じ取ることができました。流行りを取り入れつつも内容を蔑ろにしない…エロゲに対して勤勉に学習している若者が作ったようなゲームだと感じました。
良い点
沢山あります。演出が凝っている、パロディが面白い、シナリオもしっかりしている、個別にそれぞれの良さを持たせて、それらの良さをグランドEDで完璧に纏めるやり方素敵、などです。
中でも私がこれと思ったのはメッセージ性です。性的思想の自由というメッセージを、エロゲというコンテンツで表現するセンスには脱帽ですね。性的描写を自由に扱えますし、文字と作画で分かりやすく解説!更にはBGMで雰囲気をコントロールできる…メッセージを読者に伝えたいなら、これほど優秀なコンテンツは他にないでしょう。
それに排撃される思想を抱いた者の話しは大抵暗くなるのですが、ぬきたしはそうさせません。あくまで雰囲気は明るく、人を選ぶようで、万人受けをする内容にしてあります。万人受けしそうな作品より少し人を選びそうな作品の方が、大衆の興味を引くのですよね。どこまで考えられて作られているんだ…
悪い点
パロディが面白いので自体の深刻さや、キャラの苦悩をあまり実感できないこと。これはあえてそうしていると思います。いい点でもありますけどけね。
総評(オススメ度)
オススメできます。感想でも話したとおり、エロゲやるような人には万人受けするでしょう。DMMでダウンロード版が出たのでそちらを強く勧めます。製品版は今本当に高騰していて…中古品ですら新品以上の値段がつくこともしばしあります。