こんこんちきな日記

名前に意味はありません。エロゲや本などの感想を書いていけたらいいなと思います。拙い文章で申し訳ありません。

遥かに仰ぎ、麗しの 感想

f:id:Olympia_38:20191203234535j:imageかにしのです。共通部から全く違った印象を受ける2つの話に分離する名作ゲームです。

制作はPULLTOP、有名な作品はゆのはな、かにしの、しろくま、最近では専門知識を全面に出してくるころげて、見上げてなどが有名ですね。

 

遥かに仰ぎ、麗しの(分校) 感想 

遥かに仰ぎ、麗しの(本校) 感想 

 目次

 

舞台について

このゲームは分校と本校に分かれています。学校は同じ凰華女学院分校です。舞台に「分校」とついているのに何故分校と本校に分かれているかというと、

凰華女学院からの転入→本校系の生徒

凰華女学院分校に直接入学→分校系の生徒

と区別されているからです。

序盤の選択でどちらの寮に入るか問われるので

右を選ぶと本校系の生徒との話

左を選ぶと分校系の生徒との話

となります。

 

ポイント

このゲームを進める上で攻略する順番は非常に重要です。

進め方ですが、分校から進めていくのが一般的です。

私もそれには納得しておりますが、私は

分校の最後を榛葉に、全体の最後をみやびにすれば他の順番はなんでも良いと考えています。分校の最初は仁礼が良いかもしれませんが…

因みに榛葉につきましては分校2人を進めていく時にどうすれば榛葉の話に入れれるのか分からなくなると思います。2人の好感度を抑えつつ、榛葉が関わる数少ない選択肢を選んでいけば入れます。

 

一言感想

考えれば考えるほど、よく出来ていると思わせてくれるゲーム

サラッと1回クリアした時にはただ面白いなとしか思わなかったのですが、このゲームは考えれば考えるほど凄まじい出来だと思わずにはいられません。

 

良い点

作りがうますぎる

まず、分校

分校を終えた時、(このレベルの話をあと1回楽しめるのか)と本校に入るのが楽しみで仕方がありませんでした。それほどの出来でした。しかし、終わってみると分校は本校に行くのが正しい道だったと示しているように感じました。

理由は、分校のヒロインが抱える問題は結局主人公が関わることがなくとも解決出来る問題だったからです。分校をやっている時でもなんだかんだ言って自分たちで解決していましたし…榛葉に至ってはそれが見せ場のひとつになっていました。

次に本校

ここで司や彼女達の抱える、問題とは別の心の闇のような部分が見えてきます。基本的に家や本人に問題があって、凰華女学院前分校という名前の学校に見立てた監獄に入れられているのです。そんな彼女達を救うことが本校の内容です。こっちは司が本当に格好いいですね。分校ではあまり見せなかった弱い部分も見せており、かにしのを理解することに大きく繋がっていくのが本校の話です。

最後にみやびルート

このゲームではあからさまなTRUEEND扱いはされていませんが、このゲームのTRUEENDはみやびルートだと思っています。

「生徒達一人一人の家の問題や、個人の問題を解決していくことはできないが、せめて監獄のような学園を楽しい場所に変えることができたのなら、居場所のない生徒達にとっての唯一の居場所になるのではないか。」

ということが語らずして伝わってくるシナリオです。

全く違う側面を描き、もはや別のゲームとさえ思っていた分校と本校のシナリオがここでひとつに纏まったような感じがするのです。

 

悪い点

長い

色々な意味でゲーム2本分のシナリオです。めちゃくちゃ長いです。1話の時間が長いのでだいたい10話いかないくらいだろうと思って進めていくと絶望します。本校はバラバラですが、分校は必ず14話あります。

話をつかみにくい

立ち絵のないキャラに名前と性格を付けているので、最初誰が誰だか分からなずかなり困惑しました。正直このゲームほど長くなければクリアしても結局誰が誰だかわからず…なんてこともあったかと思います。

サブヒロインも可愛いが、攻略できない

リーダさん、三島、ちとせ、やよい、双子などなど立ち絵のないキャラですら上手くキャラ付けされていて大変可愛くできています。

みやびを最初から攻略できてしまう

実はこれが最大の問題なのでは…

 

総評(オススメ度)

最後までできる人で真っ向から否定しない人ならオススメです。

私は長いシナリオを全て読み終えてもすぐこのゲームの凄さに気付くことが出来ませんでした。後からじわじわやってくる凄さがあります。

それにこのゲームはエロゲの恋愛要素を上手く使っています。結構エロゲはシナリオ良くても恋愛要素いる?というゲームが多いように感じるので…

思い返しているとやはり良い出来だと思えるようなゲームでした。