ブランド さんだーぼると
社会批判ノベルってなんですか!?と思って手に取ったこの作品、フリーゲームでしたのでお手軽でした。
目次
この作品は、虐められていたり学校に馴染めていない「生徒」と「先生」出会い、「授業」を行うものです。
具体的に言うと解決策を授けます。そして、その先に日本を変えるという大きな目標を持って「先生」は行動しています。
・序盤は不気味な作品
虐められている生徒のところへ行って行った授業と言えば、「自殺するなんて無駄なので、相手を派手に殺せ」ということです…何なんですかね。致し方ないのですが。
こう聞くと先生が悪人のように感じますが、そうではありません。この作品の「悪」ということについては後ほど考察していきます。
・この作品の「悪」とは
結論から言うと、常識的ではない行動です。
社会に強く根付いてしまった良くも悪くもある常識、それに背く行為です。
しかし、それにより押しつぶさていれる人がいるのです。そういった人達を救うために戦う話です。
・思春期の行動力
やっぱり凄いですね。結果的に日本を変えるまでに至ったは、先生の力も大きいですが、思春期の少年少女が起こした行動のインパクトと、それを起こすだけの保身に走らない真っ直ぐな行動力が大きいです。
感想・総評
作りの珍しい、良い作品でした。
この作品での理想の日本が果たして上手くいくか分かりませんが、良い世の中だと私は思いました。
作品としては、先生ルートの最後がとても印象に残っています。愛を受けてこなかった自分に妻と子供が愛せるのか、などと思っておりましたが、狂うほど愛せていたじゃないですか…
葬式のシーン、救急車のシーンは鳥肌モノです。