こんこんちきな日記

名前に意味はありません。エロゲや本などの感想を書いていけたらいいなと思います。拙い文章で申し訳ありません。

車輪の国、向日葵の少女 感想

f:id:Olympia_38:20191124054356j:image私が初めて2周以上やった作品になります。そして、エロゲにシナリオを求めたのはこの作品の影響です。

作画、雰囲気からして手を出しにくい作品だと思いますが、これがまたいい味を醸し出しているのですよ。私はOPを見て購入を決めたのですが、その時は戦時中のような重苦しい印象を受けました。

メーカーはあかべぇそふとつぅ。車輪とG線の知名度はエロゲ屈指でしょう。

 

目次

 

 

 

一言感想

重厚にして濃厚

先程戦時中のような印象を受けたと言いましたが、その印象も的外れではありませんでした。常に雰囲気は緊張し、空気は重苦しいです。そしてその雰囲気で濃厚な話が語られるのでお腹いっぱいになります。

 

良い点

大作なのでいい点は数え上げるのも憚られるほど多くあります。

大作というのは話は当然面白く、伏線があって、回収はしっかりしていて、回収する時には全力を込めたような演出を用意して、全体を見れば強いメッセージを押しつけられるものが多いです。

この作品のメッセージは「人の持つ強さの美しさ」だと思います。人の持ってる、矛盾していますが常人離れした強さをテーマにしています。その強さは重厚な黄金の輝きを放ち、作風ともマッチしています。

私がここが凄いと思う点

上記のことはやった人なら誰でも感じることなのですが、私のここが凄いと思う点は登場人物と世界観のギャップです。

繰り返しになりますが、この作品の雰囲気は重いのです。重い中で主人公を含めたキャラ達は重い雰囲気を醸し出していることを気にもとめずにふざけ合っているように感じます。このギャップがまるで吊り橋を渡っているような危うさを読み手に与えています。この危うさがまた読み手を引き込むのですよね。

 

悪い点

まずはシステムでしょう

この作品は9割以上共通部なので全てが終わった後でないとヒロインとのその後を見ることはできません。しかし、序盤から選択肢は多くあります。普通に進めていくのなら最初に戻ってスキップの繰り返しです。

 

次に雰囲気

やはり手に取りにくい!

ある種の鬱ゲーのような雰囲気ありますからね。それに作画も独特ですし手に取りやすい作品ではないと思います。

 

最後に全体の流れ

この作品最初意味不明なのですよ。主人公はヤク中ですし、ボソボソ独り言言ってるし、正直話の良さすらも序盤は分かりません。後半まで伸ばして伸ばしてようやく全て分かる話なので、読み手は焦らされ続けます。そこもいい所ではあるのですが、長いので人によってはいい所まで進む前に心折れるかもしれません(泣)

 

総評(オススメ度)

強くは勧めません。本当にいい作品なのですが、プレイは楽ではありません。

話題性にしても知名度の割には話題に出にくいゲームなので…これに関してはもうプレイヤー間で語り尽くしたこともあるとは思いますが。

でも一度手に取ったならオールクリアとは言いませんが、一度はエンディングを見る価値は大いにあるので、やるなら序盤辛くても最後まで進めることを勧めます。