私の大好きなゲームです。
いつになったらサクラノ刻が出るのでしょうか…だからキリの良いV章で止めておけとあれほど(一言も言ってませんが)まったく作り始めてからゲーム出すまでかかりすぎです(笑)
前置きはこれくらいにして
メーカーは枕。主がケロQで、「すかぢには書けないものを作る」という気持ちで作られたメーカー…だったはずです(間違えていたらごめんなさい)代表作は素晴らしき日々(終ノ空)や、二重影などなど。枕としてはH2Oや向日葵の協会が有名ですね。シナリオライターは意地でも女の子におちんちんを生やしたい人。
目次
このゲームの見所
なんと言っても作りのうまさでしょう。練り込んで練り込んで出来たシナリオを更に引き立てるために、ありとあらゆる演出を加えて作り上げたような作品です。うん、素晴らしい。
良い点
是非ここは見てほしい!と思うところは多くありまして、作画が良かったり、楽曲が良かったり、伏線を絡めた振り返る面白さがこのゲームの売りだったりするわけですが、それはプレイしていけば否が応でも味わえます。
私がここで挙げたいのは、理不尽に抗う様を美しく描きあげていることです。主人公である草薙直哉が筆をとる時は必ず誰かが理不尽に虐げられている時です。圭の言うとおり彼はヒーローなので誰かの悲鳴を聞くことができるのです。そして、彼はその時の為に見えないところで常に準備を怠りませんでした。
いざ彼が理不尽に立ち向かおうとする時、その戦いは困難を極めますが、準備の成果もあって確実に理不尽を打倒していきます。
そして、ひとつ勝取る事にひとつ失っていきます。それはまるで櫻が花弁を散らすかの如く、失っていきます。これこそが彼が櫻の芸術家と咲く中で呼ばれてる所以であり、このゲームのテーマでもあると私は感じました。
長くなり、最初に言ったことの回答になっていないようなので、簡単に纏めると
理不尽に抗う美しさ→このゲームのテーマのひとつ
と、私は感じたのです。このテーマを踏まえた上でプレイしてみる又は内容を反芻してみると面白いかもしれません。多分独自の解釈も生まれることでしょう。
悪い点
あまりにも哲学的すぎる。
まったく…なんでもすかぢ先生は哲学的な方面へ持っていこうとするんですから…童話を取り上げてみたり、学者を取り上げてみたり…この会話が苦手な人は苦手かもしれません。大抵名作と呼ばれるノベルゲームのシナリオ担当は読書家で本を読みまくっている印象があります。ですから何かしらの書物に影響を受けているものだと思っていますが、作中で印象を受けたものをそのまま出す方はなかなかいません…かなり独特だと思います(笑)
総評(オススメ度)
是非やってください。小難しく内容を考え抜けばキリのないゲームですが、そんな事をしなくても普通に楽しめると思います。すかぢ先生と言えばすば日々(終ノ空)、二重影などなどグロテスクな作品のイメージが強く苦手な方も多いと思いますが、サクラノ詩はそういったものではないので問題はないかと思われます。