先日(かなり前ですが)、さよならを教えて 設定資料&原画集が再販されました。
もともとさよ教が好きだった私はこの設定資料を迷わず購入したわけですが…やはりいい物ですね。買えてよかったです(泣)
当然、設定資料を読んだら2周目がやりたくなったので久々にプレイしました。
2周目では、1周目で感じた主人公の狂気が自分に入り込んでくるような感覚は味わえませんでしたが、その分作りの上手さに目がいき、改めて凄いゲームだと感じました。
ブランド CRAFTWORK
目次
ポイント
進め方
バッドエンド→睦月以外のヒロイン4人→睦月
の順番が良いと思いました。
エンディングは2つあります。
1つはは誰も選ばないと入るエンディング
エンディングの中では最悪の展開と言えましょう。最初にやるべきはこれです。
2つ目はヒロインを選んで入るエンディング
謎が解けます。睦月ルートだけはとなえと瀬美奈との会話で睦月のことが語られています。
評価
このゲームは「面白さ」というより「芸術点」が高い印象です。やっぱり良いところを上げればキリがないです。
流石の作り込み
序盤から伏線や、結末を匂わせる会話、テキスト、更には作画まで盛り込まれています。非常に作りは上手いです。
一切無駄の無いゲーム
このゲームを新しく出すとすれば、システムを便利にする、画質、音質を良くすることくらいですかね。ここはこうした方が良いなんてことは思いつきません。それほど全ての要素に無駄が無く、非常に完成度の高いゲームだと感じました。
演出が良い
印象的な選択肢、テキスト、CG、BGMから主人公の狂気を強く感じることができます。最初にも述べましたが、まるで主人公の狂気が自分の中に入り込んでくるような感覚でした。
ヒロインから感じる主人公の印象
睦月
主人公は天使様を恐れています。主人公は女性恐怖症ということがあり、ヒロインの中では唯一実在する睦月を恐れていたのかもしれません。人間であるが故に、怪物なのです。
こより
BGMが最も印象的でした。
主人公を苛立たせる存在です。もともと弓道部に入りたかったようですが、部員が女子しかいなかったので断念したようです。
どうしてこよりを見て弓道を思い出したのかは分かりませんが、こよりの女性らしい体つきから女子しかいなかった弓道部を思い出したのか、或いは動かない人形を的に弓を射ってみたかったのか…詳しくは語られていません。
弓道部に入りたかった、ということも、安全な場所から自分より弱いものを嬲りたいという主人公の欲求の裏付けなのかもしれません。
まひる
よくわかることは、主人公が過去を引きずっていることでしょうか。
まひるのHシーンは他のヒロインとどこか違うところがあります。なんというか…性交という感じが他のヒロインに比べて薄い気がします。
ヒロインの中でも特異な存在だと私は思っています。
望美
名前の通り主人公の望だと思っています。ここから飛び立つ(社会復帰)望みです。もしかしたら、自殺も考えていた主人公の背中を後押しするための存在だったのかもしれません。
御幸
主人公は幼少期、1人で本を読んでいるような少年だったらしいです。結局ヒロインとの会話は自問自答なので、物知りな彼女との会話からもそういった生活をしていたということがわかります。
総評
このゲームをネタ抜きで勧める人はそう多くないと思いますが、1度はプレイしてみても良いと思います。短くてやり易いですし…
知名度、完成度、面白さ、深み、おおよそ全ての要素が高水準に纏まっている素晴らしい作品です。
是非プレイしてみてください。
余談(布教)
余談になりますが、冒頭で少し話した設定資料&原画集…
こちらも買うことを強く勧めます。さよ教がよく分かる、というだけでなく、面白いです。 笑えるところもあります。
こちらはさよ教に直接関係ありませんが、
CRAFTWORK 長岡健蔵先生と、猟奇漫画でお馴染み、さよ教制作にも関係した氏賀Y太先生の合作、拾久図目録です。
2人とも絵にテーマを持たせるのが非常に上手いです。読んでいて鳥肌がたちました。
こちらも強く勧めます。
どちらも艶惨公式サイトにて購入できます。