紅殻町博物誌 感想
ブランド レイルソフト
ライアーさんからの派生ブランドですね。
目次
評価
各要素の纏まりが秀逸
私はこういったゲームを成り立たせている要素が互いに互いを活かし合っているゲームが大好きです。個々の要素の力が大きいゲームは沢山ありますが、この纏まりを感じさせてくれるゲームは多くないです。
このゲームはCGの作風と、シナリオ、テキスト、楽曲が合っているのはもちろんのこと、些細な部分から考えられて作られている感じがするのです。
文学テキスト
希先生の文学テキストです。縦書きでズラズラと小説のように書かれたテキストは我々に疲労と興奮を与えてくれます。疲れるけど面白いです。これがマッツさんのBGMとよく合います。
希先生もマッツさんも初見でしたが、すっかりハマってしまいました。なんというかこう…オシャレなんですよね。
素敵な雰囲気
主人公達は古いもの好きで、その主人公達が引き込まれていくのが紅殻町。なんとも大正浪漫を感じさせる街並みと、幻想的な珍奇物品税の数々はとても魅力的です。綺麗さを際立たせている背景のCGにもこだわりを感じます。
私はこのゲームを一言で述べるなら、「素敵なゲームです」と言うと思います。
独特なヒロイン
可愛いとは思えませんが、この作品の女性達には独特な魅力を感じました。
芯が強く、知的で、どこか変わった雰囲気をもっている4人、この作品を終えた後何作かプレイしたのですが、恐らく希先生の好みが少なからず入っているように感じます。
総評・感想
あまりおすすめできません
私は大好きなのですが、人に勧められる作品かと言うと微妙なところです。理由としては盛り上がりに欠ける部分がある、背景を理解し難い部分がある、という所でしょうか。このゲームのテーマがテーマなので仕方の無い気がしますが。
感想としては、まさに好みどストライクなゲームでした。購入理由もパッケージの絵に一目惚れしたからです。いざやってみると想定していた以上に自分の趣味に合ったゲームで正直驚きました。
私の気に入っている所は各ルートの最後、一見朴念仁のように見える主人公ですが、選択を迫られた時には必ずヒロインを選ぶところです。
趣味にも愛にも熱く、どちらを選ぶかと言われたら迷わず愛を選ぶ、素敵ですね。